こんにちは♪
長崎県大村市の音楽教室、ミュージックルームティーノート主宰の田副智子です(^-^)
最初のブログでも書きましたが、私の教室は引っ越して来て昨年6月より募集を始めたところなので、今いる生徒ちゃん達とはまだ出会って半年ほどしか経っていません🌱
なんのお稽古も同じだと思いますが、その子が楽しい、上手くなりたい、と思うには最初が肝心です。
最初は特に、その子の性格、何を面白いと感じるのか、嫌いなことは何か、などと探りながらレッスンを進めます。
昨年ご入会の小学生の女の子。経験者でしたが、練習は全くしなかったということで、何か弾ける曲ある?と聞いても「ない」と答える女の子でした😅
この子も小学生でしたので、音符やリズムを教えて楽譜を読めるようにしてあげようと思いました。
でもこの子の場合は、それより他に問題がありました。
教室で弾けるようになった曲はお家でも弾いてくれるようになりましたが、音符もリズムももうほぼ読めるのに、お家では新しい曲は取り組んでくれませんでした。
この曲弾いてみた?と宿題に出した曲のことを聞いてみると「弾けなかった」と毎週同じ答えです笑
でも私も毎週、「そっか、じゃあここで一緒に弾いてみよう!」と答えます。
間違えても「なんで弾いてこないの?」なんて聞きません。
「じゃあ初めの2小節でいいから読んでみて」と声をかけると初めての時はすぐに弾こうとしたので私は慌てて「まだ弾かないの。読むだけだよ。20秒くらいで読んでみて。」と声をかけました。
「読めたかな?」と聞いて、「読めた」と言えば弾くし、「まだ」と言われたら、「ではあと20秒ね。」という具合に進めます。
そしてしっかり読んで初めて弾いてみます。
そこで弾けないようならまだ読めていない、ということです。
楽譜を読むというのは、ド、ソ、ファという風にその音だけをポツポツ読んでも弾けません。
いざ弾こうとすると、「えっと何だったっけ?」となってしまうからです。
パッと読んだ楽譜を瞬時に弾くため必要なのは
①その読んだ曲が頭でメロディーとして鳴ってくれる。
②楽譜を目で追いながら読んで弾ける。
③ドソファミレのように言葉の羅列で覚える。
④指の動かし方で覚える。
など色々な方法があります。①と④を組み合わせて、などもあると思います。
理想は頭でメロディーが鳴って、楽譜を目で追いながら読んで弾けるのが理想ですが、音感がついていないうちや、読むトレーニングができてないうちはなかなか難しいです。
本人がどの方法が1番やりやすいか探らせるのです。
そうです。私が探すのではなく、本人に1番やりやすい方法を探させます。
そのために、先程書いたようなやりとりを毎回やります。
ここで「なぜ弾いてこないの」なんて小言を言っていては、いい方法を探すことができません。
この女の子にも毎週毎週、この方法で少しずつ読んでもらってひいて、を繰り返していました。
この子がお家で新しい曲を弾いてくれない理由は「読める気がしない。」からです。
音符もリズムもわかっているなら読めるはずですが、練習の経験も少なく練習自体のやり方がわかりません。
自信がないので弾こうという気になれなかったのだと思います。
そしてここ最近、読むのがさらに難解な曲になってきて、悪戦苦闘していました。まだまだお家では読む気にならないかな?と思っていた矢先のことでした。
「お家で弾けた!」と私に会うなり言うので弾いてもらうと見事に弾いてくれました。
「先生と一緒に弾く前に弾けたんやね!すごいすごい!」と喜ぶと本人も嬉しそうでした😊
子どもができるようになるまで、急ぐことなく見守ってあげられたら、子ども達は楽しく成長できるのだと思います✨✨