こんにちは♪
長崎県大村市の音楽教室ミュージックルームティーノートの田副智子です(^-^)
皆さんは子ども達の胸のうちにある想い、どのくらい聞いたことがありますか?
このお仕事でたくさんの子ども達に出会いましたが、いくつもの想いを聞いてきたように思います🌸
ある時は保育園だった男の子。
いつもやる気があって練習もしっかりやっている子でした。
でもある頃からなんだかいつもやる気がない、レッスン中もなんだか元気がない。当然レッスンにも身が入っていません。
しばらくそっとしていましたが、レッスンもなかなか進まず本人も困って来た頃に、「何かあったの?」と聞いてみました。
突然私が聞いたので本人も少し驚いていましたが、黙っていました。
「言いたくないたら言わなくていいんだけど、なんだかしょんぼり元気もないしレッスンも身が入ってないし、何かあったのかなぁと思ってね。」
と話すとしばらく黙っていましたが、ポツリと話し始めました。
「もう保育園もお友達もみーんな全部いやだ!」
お母さんも私も驚きました。
「どうして嫌なの?」と聞くと「みんなが僕とお話してくれない。」と言います。
お母さんも驚いて、知らなかったようです。
「そうなのそれで元気がなかったのね。でも〇〇くんが意地悪する方じゃなくてよかった。」
と私は話しました。
意地悪する子には仕返ししたくなるけど、そんな風にしてはだめよ。〇〇くんはいい子なんだから意地悪はしない。みんなにはいつもお話してみてごらん。お母さんにも少し助けてもらいましょう。」
と話して、その後お母さんも保育園にお話をしに行って解決したようです。
またある時は中学生だった女の子。
その子はお家の都合で中学いっぱいで教室を辞めることになっていました。
その最後の発表会の時のことです。
その子には最後のトリをお願いして、立派に弾いてくれました。
途中、ほんの少し間違えたところがありましたが、そんなのはちっとも気にならない程の素晴らしい演奏でした。
でも舞台袖に戻ってきたその子は号泣していて、「どうした?ものすごくいい演奏だったよ!」と声をかけましたが泣き続けていました。
ミスしたことで落ち込んだのかなと思いました。
その後講師挨拶などで私はその子のそばにはおれず、話を聞いてあげる暇もありませんでした。
後日、その子の最後のレッスンの日。
お母さんから涙のわけを聞きました。
舞台に立って「これで最後だ。」と思うと涙が溢れて来たのだとか。
間違えたのは涙が出て動揺して間違えたのだそうです。
そうだったのか。そうだったのね。
私は寂しさもありましたが嬉しくなりました。
続けたいけど続けられないのは本当に辛かったと思います。でもどうすることもできない訳がありましたから誰のせいでもなかったんです。
それをわかっていた彼女は不満も言わず、辞めることを決めました。
でも少しでもそんな心の声が聞けてよかったと思いました。
そんなにも音楽を好きになってくれて嬉しかったです。
その子やその子のお母さんとは辞めてからも連絡を取り続けていて、就職先の相談の電話がかかってきたりして、先日就職できました!の報告も本人から頂きました✨
子ども達は色々な想いを胸に秘めて毎日を過ごしています。
それは辛いことも楽しいことも様々あるでしょう。
その声を大人の私達が耳を澄まして聞いてあげたいと思う音楽教室講師なのでありました😁