こんにちは♪
長崎県大村市の音楽教室ミュージックルームティーノートの田副智子です(^-^)
子ども達には伸びる時期と今はその時ではないという時期があります🌸
これは音楽教室に限らないと思います。
大村市に引っ越して教室を始めて1年8ヶ月が経ちました。
徐々に子ども達の下準備が整い、伸びる時期に来ている子が増えて来たように思います。
始めたばかりの子はどの子も基礎を作り上げるところが1番大変ですが、特に苦労するのは他教室から来られた子達です。
これは私も苦労しますが、本人もきっと苦労しているはずです😅
お引越しなどではない限り、他教室から来られるということはそれなりに問題を抱えて来られます。
その子はどんな問題を抱えているのか。
何が苦手なのか。
何が得意なのか。
何が嫌いなのか。
何が好きなのか。
色々な角度からそれを探していきます。
その時期はまだ伸びる時期とは言えません。
それがわかってもいない時に伸ばそう伸ばそうとしても絶対うまくいきません。
理由は…
その子ができる気がしていないから。
問題を抱えてやってくる子ども達は、必ずと言っていいほど自信がない様子。
問題を解決すると同時に自信をつけてあげる必要があります。
小学生のAちゃんもそんな感じの子でした。
他教室から来て、全然弾けないわけではなさそうだけど弾こうとしない。練習しない。
弾くことを楽しいとは思ってなさそうに見えました。
それでもレッスンは楽しいようで、楽しそうに取り組んでくれました。
レッスンで音符やリズム、聴き取りなどさまざまな項目を進め、それなりに力をつけました。
そして何よりも、必ず弾けるようにして帰しました。
本当は読める様になったら「来週この曲弾いてきてね。」とする方が格段に速く進みます。
でもきっとして来ないことがわかっていました。
新しい曲は一緒に読んで、一緒に弾いてみる。
少し弾けたね、というところで帰します。
それでも練習しませんから、また次の週も同じように一緒に弾いて、先週一緒にやったところを思い出してもらう。
その繰り返しです。
そして何回かそれを繰り返すと1人でもその曲を、弾ける日がやってきます。
その日が来ればどの子も練習してくれます。
それはそれは時間のかかる作業です💦
それでも、何ヶ月も何年もかけて失ってきた自信を取り戻すことはそう簡単ではありません。
それなりの時間がかかります。
「できることはしたいけど、できないことはしたくない。」
自信のない子はこんな風に感じている様です。
そうしてゆっくりとテキストを進め、それと同時進行でその子のレベルよりもずっと簡単な楽譜を渡します。
見たらすぐ弾けるレベルです。
「これ弾けそうかな?」と聞くと「できそう!」大抵の子が少し嬉しそうに答えます。
「これ何曲か渡しておくから、好きなだけ進めてきていいよ。」と伝えます。
そして次の週…
「どうだった?何曲できた?」と聞くと「全部弾いてきた!」と答えてくれます。
そしてそう答えるのはほぼ全ての子どもです。
Aちゃんも「全部弾いて来た!」と嬉しそうに話してくれました✨
そしてたくさん合格して花丸を付けました💮
私が簡単な楽譜を渡したのは、自信を付けるためともう一つ理由があります。
初めの基礎的なところでつまずいて、これまで練習してこなかったその子達は、確実に基礎的な技術が抜けています。
それを補うためにも戻ってあげることが何より必要だからです。
これはお勉強もスポーツもなんにしても同じなのではないでしょうか。
そうした時間をかけて下準備が整ったところからが伸びる時期です😘
自信がついて、やってみようかな?と思える。
そんな子になれたら少々大変なことでもやり遂げます。
最近のAちゃんは初めて弾く曲も1人で弾いてくるようになりました。
それでもまだリズムが間違えてたり、音符を読み間違えたりグチャグチャですけど笑
でもAちゃんは「やってみよう」と思っています。
これからAちゃんの伸びる時期がやってきます✨
このお稽古は順調に進む時ばかりではありません。
順調に楽しく進んでいたと思えば難しいところに入って少しつまずきそうになったりと波があります。
私自身も弾けて楽しいという気持ちや、できなくて苦しい、絶対できるようになりたい、ここに書き切れないほどの体験を音楽を通して学びました。
でもその体験があるからこそ面白かった。
そう思っています。
うまくいくばかりでは退屈でつまらなかったと今は思います。
今はですよ笑 あくまでも今は笑
その時は結構大変だったこともあったと思います。
だけど子ども達にもこんな気持ちがいつかわかると嬉しいなぁと思うのです😌✨